2019-09-21 颱風 2017.10.23 1:11 蠢く風と打ちつける雨が家を揺らし心を揺らす誰かいるだろうか布団をかぶり己の弱さに震えながら朝を待つ人が電波を必死に拾いながら唄を歌う彼のように我は颱風激しく突っ走るでも真ん中の心は静かなままあの彼が囚われた蟹の世ごとく音もしないあるのは己の信ずる黒い真珠のみ轟く風が世界を包むとき孤独に悩む深夜の颱風はただの寂しがり屋朝焼けを夢見る我はつむじ風かな