アノトキドキの備忘録

随分昔のオモイの掃き溜め。自己満足なので悪しからず。

宙ぶらりん

2017.03.27 19:57


あなたの声で
耳が踊ったり
頬に雨が降ったり。
進んでく日々の中に
寄り添う。
ほんとのほんとうは
手を繋ぎたくて
繋がっていたくて
強く思えば
締めつけられる胸を
その絡まり合った心を
ほどくのは
やっぱりあなた。
あいだにある壁をつくるのは
距離だけじゃない。
星の幻覚がゆっくりと
まわりはじめて
優しい風が
吹き抜ける。
そうなんだもの。
しょうがないもの。
いっそのこと
時間の流れを登っていって
出会ってしまった
あの日に戻ろうか。
なかったことにしようよ。
あの日の次の朝は
空気が輝いてた。
変なホクロと細める目
大きい手と癖がついた髪の毛
全部が全部
鍵を閉め
ここに閉じ込めておこう。
その鍵は
あなたに預けるわ。
陸に上がるその日まで
ずっと海で漂ってる。
行き場をなくした
宙ぶらりん。