アノトキドキの備忘録

随分昔のオモイの掃き溜め。自己満足なので悪しからず。

ホールデン

2017.08.07 22:36


そのとき
あたしは、
どうしようもない気分になっちゃった。
あの時のホールデンのように
どうしようもなく落ち込んで、
絶望して、
明るい未来なんて絶対にないって気分に。
乾いた喉も揺れないカーテンも
すべて嫌になってしまうような。
世の中は不変であってほしいんだよ。
物事はいつもそのままで。
みんなそう願ってるはずなんだ。
だから、みんな
懐かしい物や人を見つけたときは、
大袈裟に騒ぎ立てて
自分はこれこれこうでこうだった、
だとか
あの頃の世の中はどうのこうの、
だとか
過去を話すだろう?
人気映画シリーズの
何作目かで昔からのキャラが死んじゃったり、新しいキャラが出てきたら、
嫌がるのと一緒だよ。
世の中よ、常に不変であれ!
常に不変って言葉おかしいか。
まあ、そんなことは大して重要じゃないさ。
寒い部屋で、
脚を冷やしながら、
そんなことを思ったんだ。
誰も見ていないのに、
何故か欠伸をこらえながら
これを書いてる。
ライ麦畑でつかまえて
を読んだせいで
ホールデンみたいな喋り方になってるよ。
まったく、笑えるね。
ホールデン、きみを尊敬するよ。
でも、どうか許してくれないか。
今夜だけでいいから
ホールデンになりきらせてほしい。
私はホールデン
ホールデン・コールフィールド
ただ1つ、
問題なのが
あたしの眠気、睡魔。
瞼と瞼がくっつきそうでも
これを書くよ。
だって、好きだからね。
さあ、眠い。
ナントカ先生の家のカウチだと思って、
今日はウチの布団で寝よう。
おやすみなさい。