アノトキドキの備忘録

随分昔のオモイの掃き溜め。自己満足なので悪しからず。

空っぽ

2017.03.08 23:35


らしさなんて捨ててきた
あなたの言葉は
私の頭の中で消えぬ光を放つ
優しい雨にさえも
傘を差し出してくれる
肩が寂しくなったら
黙って抱きしめてくれる
あなたはどこへ行ったの
手を伸ばす先は空っぽ
景色が歪んできて
それを飲み込みながら見上げた空は
赤い光がさみしく輝く
こんな星よりも
あなたの目のきらめきの方が
顔を洗うときも
布団を敷くときも
ずっと続く鼓動はあなたのため
あなたの笑顔は別の誰かのため
歪んできた景色を無視して
黙って机に向かう
鉛筆の芯折れたなら
明日から別の誰かを想おうか
そんなバカなことを考えながら
夜を明かす
夜更かしするのは明日が怖いから
朝なんて来てほしくないの
そんなバカなことを考えながら
夜を明かす
そんなバカなことを考えるから
手を伸ばす先は空っぽのまま