アノトキドキの備忘録

随分昔のオモイの掃き溜め。自己満足なので悪しからず。

らしさ

2017.03.12 17:36


らしさなんて捨ててきた
通りすがりの青い川に
道行く人は振り返る
あなたがいるから怖くないはず
震える声で叫んだものは届くかな

軽くなったその先に
見えるものは眩しい
知らぬ何かを照らしてる
そのせいで何かを失っても
見て見ぬふりをしよう
不安も捨てに川へ戻ろうか
後戻りはできない一方通行
水しぶきを飛ばしながら
駆け上がれ

祈る目を向けてくる
黒い髪の奥に隠れたもの
周りはみんな責任を嫌う
あなたがいるから怖くない
震える手でかざしたものは光るかな

手を伸ばしはじめたその先で
掴めるものはあたたかい
見えぬ何かを知らせてる
そのせいで何かを見捨てても
きっと気づかないだろう
らしさを取りに川へ戻ろうか
後戻りはできぬ一方通行
頬の水を振り払って
駆け抜けろ

伸ばした手を繋ごうとしたのに
何度も何度も目をそらす
そんなあなたもいつの日か
そんなあたしもいつの日か
青い川底へ沈んでくの