アノトキドキの備忘録

随分昔のオモイの掃き溜め。自己満足なので悪しからず。

希望

2018.01.29 0:54


煌めく大海原に
佇む一隻の黒い船
はためく帆と
光る船首像が
澄んだ青い空によく映えて
思わず叫んだ
髪を優しく撫でる
潮風に身を委ねて
目を瞑る
剣と剣がぶつかる金属音
火薬の焦げた匂い
血と汗の湿気
荒ぶる血潮が
わたしを此処へ
導いてきた
世界は広いぞ
この船が向かう先は
未知の領域
人間なんてちっぽけだ
これから迫り来る
冒険への
狂おしい期待が
今のすべてだ
海の魔物だろうと
恐ろしい黒魔術だろうと
ましてやカリプソだろうと
わたしたちを
止めることなどできない
海面に反射した光が
眩しく照りつける
自由を胸に刻み込もう
わたしたちは永遠だ
自由に魅せられたわたしたちは
永遠に海を旅する
世界の果てまでだって
どこへでも
さあ、
舵をとれ!
旗を上げろ!
羅針盤の針に従うんだ
水平線はすぐそこさ
我々を待つのは
光り輝く宝のみ!
こうしちゃいられない
ラム酒を飲み干そう!