アノトキドキの備忘録

随分昔のオモイの掃き溜め。自己満足なので悪しからず。

アタリサワガシ

✴︎彼らについての溢れ落とした言葉

彼等と私の
決定的な違いは
人間としての強度

太陽と見紛うほどの
圧倒的で絶対的な輝きを
自ら放つ彼らを前したら
私は塵と化すような気がして
些か不安である

偶然を必然に変えてゆく様が好きです。

きっとこれはコンサートに行っていないせいなのだろうけれど、彼らは本当に宝箱にソレをしまってしまうと思っていて、鍵はそっと海の底に投げられてしまうのだろうなぁと。

静かに携えた美しく燃えるその青い炎を
いつまでもいつまでも絶やさないでいてね。

せつな、

2019.05.02 23:56


なにが切なくて
なにが恋しくて
なにが愛しくて
なにが悲しくて
胸がこんなに
ぎゅん、と
なってるのか
分かんないよ
どうやって
活字にできるかなんて
分かんないよ
知りたいのに
あの人みたいに
なりたいのに
恐らく
なりたい、とか
言ってる時点で
なれないんだろうな、と
思うんだけどな
でもとりあえず
あなたが切なくて
あなたが恋しくて
あなたが愛しくて
あなたが悲しくて
私の胸は
ぎゅん、と
なるんだろうな
なんて
考えるけど
まあ
心は気まぐれだから
絡まった無数の糸の
一本一本の
長さや
色や
質感まで
分からないよ
ゆっくりゆっくり
紐解いて
そんなことは
野暮なのかな
後ろで流れる
テレビの音が
大きく聞こえたり
静かな暗闇が
重くのしかかったり
私の胸は
ぎゅん、としたり
分かんないよ
あなたのことは
好きだから
知りたいとか
側に居てとか
愛してねとか
そういう
俗っぽいことを
考えてしまうんだけど
分かんないよ
絡まった糸枷は
あなたに預けていいかな?
夢を見させてよ
あなたと同じ夢を
同じ景色を
同じ愛を
同じ永遠を
信じさせてよ
ねえ、

よる

2019.04.23 3:22


夜を使いはたして、

私の瞼は重たい

溢れそうなオモイ

胸に抱えて

ズキズキ痛むのは気のせい

回らない頭で

あなたを

おもう

オモウ

思う

想う

あなたには、

届かない

それでもやめないのは

やめられないのは

あなたのせい、

明日も明後日も

ずっと私は

あなたを

想って

夜を使いはたす、

距離

2019.04.11 1:05


誰も知らない夜

周りはみんな、
早歩きで
わたしだけ
ゆっくり歩いて

周りはみんな、
コンタクトやら眼鏡やらなのに
わたしだけ
裸眼のまんまで

ぼんやり何かを眺めてる

そんな感じ

ひとり波に残されて

周りの大人や子供は言うのさ、

「大人っぽいから」
「頭いいもんね」
「大丈夫だよね?」

わたしは独りでは生きていけないので

でもわたしは独りで

わたしを支えるひとは

特急列車に乗ってるから

私は

てをるむ」らゆは

沈む、

2019.04.07 3:23


どれだけ季節巡っても
どれだけ心震えても
どれだけ涙溢れても
昨日と今日と
明日は
同じ

見えないナイフで
心を貫いても
明日も同じ

太陽の煌めき
大きく広い背中
静かな怒り
可憐な瞳
踊り狂う活字
大切なそれらは
月明かりの下に
燦然と光り輝くのに

わたしはただ
ここにいるだけ
闇から一歩踏み出せない
闇に囚われたまま

弱さに背を向けても
冷たい影が
首筋を撫ぜる

宇宙にひとり
いつでもひとり
昨日も今日も明日もひとり

大切なものに囲まれて

大切なものを越えられず

ひとり感じたしょっぱさは

苦かった

いろんなものを
たくさんたくさん
教わったのに

わたしは何一つ動かない

今日も

ぼんやり

眠い目を擦る

自分の立っている

その地面が

どんどんどんどん

沈んでいこうとも

どうにもできない

暗闇にただひとり

自業自得の末路、

2019.01.14 15:17


あの人は気がついているのかも
わたしの視線や熱に
交わす言葉は湯気のよう
空にもくもく立ち昇る

あの人は気がついているのかも
わたしの胸の内に
長い睫毛が影を落とす瞳に
何か映ってるのかな

わたしは気がついていないのかも
丸めた背中に背負うもの
冷めた横顔によぎるもの

このオモイの在処なんて
知ったこっちゃないと
あの人は笑うのかな

まるで螺旋階段のような距離
決してあの人に追いつけないの
ふたりの間には大きな穴

あの人は気がついているのかも
わたしの指先の動きに
あの人は知らないふりをしているのかも
ふたりの間に流れる空気を
あの人はきっといなくなるから
わたしはそっと目を閉じるの
あの人は気がついているのかな
わたしが目を閉じたことに
あの人は気がついているのかも
わたしが目を閉じたくないことに
匂いが残ったままなことに

あの人は気がついていないのかな、

電波

2018.12.26 1:45


別の海の荒波を乗り越えて

いつかまた会えるかな、と

静かに願いながら

無機質に光るスマホから

響く懐かしい笑い声が

空を越えて繋がる電波が

錆びたこころに染み込んで

胸がじんわりじんわり

歩みを止めていた足に

靴を履かせてくれた

それでも

やっぱり

驚くほど私には何もないな

冷たい電子の板でも

温かいぬくもりを運んでる

何もなくても

とりあえず私は大丈夫

履かせてくれた靴が私の味方

その靴で私は戦いたい

そしてまた会いたい